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乳歯(にゅうし)
人間の子供の頃にある歯は合わせて20本でありこれを乳歯いいます。多くの場合、乳歯は生後6〜8ヶ月頃に下顎の前歯から生え始め、3歳頃には全て生え揃う事が多いようです。乳歯は永久歯に比べると、エナメル質や象牙質の厚みが薄く柔らかく、全体的に歯は小さいです。また、石灰化度が低いのでう蝕(虫歯)になりやすいです。
永久歯
永久歯は6歳頃から生え始めます。永久歯は大きく分けて、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯の4種類があります。現代人の歯は上下合わせて28本で、親知らずを含めると32本になります。大体13歳頃には前歯から第2大臼歯までの28本が生え揃います。親知らずは生えてくるのが遅かったり、人によっては生えてこない場合もあります。
切歯(せっし)
切歯とは前歯のことを指します。人間は全部で8本の切歯を持っていますが、人間以外の霊長類などには12本の切歯があります。ちなみに、人間にもかつては12本の切歯がありましたが、進化の過程で4本が失われました。
犬歯(けんし)
側切歯の遠心側に隣接する歯を犬歯といいます。他の歯に比べると歯根が長いです。元々は獲物を捕らえて切り裂くための歯で、上下顎それぞれにあり、全部で4本あります。犬歯という名称ですが、この歯が犬ではとても発達しているということに由来します。また、槍のように尖っていることから尖頭歯(せんとうし)とも言います。
小臼歯(しょうきゅうし)
小臼歯は犬歯と大臼歯の間にある歯です。小臼歯は犬歯の後ろで、乳臼歯の脱落した部位に萌出する永久歯です。人間は8本の歯を小臼歯を持っていて、近心側から第一小臼歯、第二小臼歯といいます。通常これらは、二つの咬頭を持っていて頬側(きょうそく)の咬頭(こうとう)の方が大きいです。
大臼歯(だいきゅうし)
大臼歯は、歯列の一番後方にある歯です。通常、人間は12本の大臼歯を持っていますが、現代人には、一番後ろの第三大臼歯(親知らず)が最初から存在しない人も多いようです。また、たとえ存在していても現代人の顎では萌出(生え出す)するスペースがないので、正常な萌出が行われないこともあります。そのような場合、放置してしまうと智歯周囲炎(ちししゅういえん)になってしまったり、第二大臼歯に悪影響が出てしまうので、抜歯等を行います。(第二大臼歯すら存在しない人も多くなってきています。)
親知らず
下顎第三大臼歯、及び上顎第三大臼歯の事を親知らずといいます。人間の歯は、親知らずを含めると全部で32本生えることになります。また、人によっては生えない場合もあります。 ちなみに、現代人は進化の過程で顎が小さくなっていきましたが、歯の数は減らなかったので、親知らずが生えると顎に入りきらず、歯並びを悪くしてしまう場合があります。そして、空間がないために歯が横向きに生え、歯茎や顎の骨を圧迫して痛みを与えたり、歯が磨きにくい状態になるので虫歯になりやすくなってしまうのです。歯列悪化や虫歯の心配、または生えることによって痛みが伴う場合には、抜歯をオススメします。しかし、抜歯後の激痛はご存知のとおり、筆舌しがたいものがあります。個人差はありますが、3日〜1週間、激痛に耐えることが必要です。(鎮痛剤を処方してもらえますが、効かないこともあるようです。)さて、親知らずという名称の由来ですが、親知らずは赤ちゃんの歯の生え始めとは違い、成人後に生え始めます。大抵の人はすでに親元を離れているので、歯の生え始めを親が知ることはありません。という訳で、親知らずという名称になったのです。
八重歯(やえば)
八重歯は叢生(そうせい)のひとつです。上顎の三番(犬歯、糸切り歯)は、永久歯の中でも一番最後に生えてくるので、スペースがない場合に歯列より前に生えてしまいます。※叢生についてもっと詳しく知りたい方はこちらから
過剰歯(かじょうし)
歯種によって決まっている数以上に存在する歯のことを過剰歯と言います。女性よりも男性に多いと言われていて、口腔内には出ずに歯肉や顎骨内にとどまる場合もあります。上顎の正中にできる正中歯が最も多いですが、進化の過程で失われた歯ができることもあるようです。しかし、先天欠損に比べると数は少ないと言えます。
欠損歯(けっそんし)
先天的に歯胚が作られずに歯が存在しない、もしくは後天的に歯を喪失してしまったなど、歯列の中で存在していない歯のことを欠損歯と言います。先天欠損の場合には欠損歯の両側の歯の間に空隙がないこともあります。
歯根(しこん)
歯の下部の歯槽骨の中に入っている部分のことを歯根と言います。歯根の構 造は表 面からセメント質、象牙質、根管というようになっています。歯根膜という繊維状の組織が歯根と歯槽骨の間にあり、クッションのような役割を果たしています。
歯根膜(しこんまく)
歯根膜はセメント質と歯槽骨(しそうこつ)をつなぐ組織で、歯根の全周に存在しています。また、歯根膜が入り込んでいる部分は固有歯槽骨(こゆうしそうこつ)、周りの土台となっている部分は支持歯槽骨(しじしそうこつ)と言います。
歯槽骨(しそうこつ)
顎骨の骨体部と歯牙を結ぶ骨である歯槽骨には、固有歯槽骨と支持歯槽骨とがあります。固有歯槽骨とは歯に直接接する部分のことです。そして、歯槽の外壁と海綿質とをあわせて支持歯槽骨といいます。ちなみに歯槽とは、歯を入れ置く槽という意味です。また、歯根が支えられなくなり、歯がぐらついたり抜けたりするのは歯を支えている歯槽骨が歯周病などによって侵されて吸収されてしまうからです。
歯髄(しずい)
歯中心部には、一般的に神経と言われている歯髄があります。歯髄には神経線維だけではなく、血管やリンパ管などがあり、歯に栄養を送っています。主に神経と血管によって構 成される歯髄は、歯随腔(しずいこう)という歯の中心部分を通っています。歯髄の役割は、血管を通しての栄養補給、象牙質の形成や修復、細菌に対する防御や知覚の伝達などです。
歯肉(しにく)
歯ぐきとも呼ばれる歯肉は歯周組織の一つで歯の歯根を囲んでいます。歯を支えている歯槽骨を被って保護する役目があります。また、健康で正常な歯肉は、ピンク色ないし淡赤色をしていますが、細菌などによる感染を起こしていたり、全身性の疾患などがある場合には、ピンク色が赤すぎたり白っぽく変化してしまいます。
エナメル質
エナメル質とは、歯冠表 面を覆っている極めて硬い物質の事です。(ちなみにその硬さは水晶に匹敵する程)無機質で主成分の約96%がハイドロキシアパタイトで残りの4%は水と有機物です。歯の歯冠の最表 層にあるエナメル質には、内部にある象牙質や神経を損傷から保護する役割があります。エナメル質は密度が高く、大変丈夫なのですが、食物などから発生する酸に長期間さらされ、侵食されると虫歯が発生してしまいます。※ハイドロキシアパタイトについてもっと詳しく知りたい方はこちらから
セメント質
セメント質とは歯根全面を覆う硬組織のことです。セメント細胞殻という多数の突起を有するもので出来ていて、歯根膜から栄養の供給を受けています。無機質で主成分の約60%がハイドロキシアパタイト、その他に25%の有機物、15%の水からできています。ちなみに、セメント質には、歯根象牙質前面を直接覆っている無細胞セメント質と、歯根の根尖側1/3に存在し無細胞セメント質を被覆している有細胞セメント質とがあります。※ハイドロキシアパタイトについてもっと詳しく知りたい方はこちらから
象牙質
エナメル質、セメント質と歯髄腔の間にある象牙質は、象牙芽細胞によって作られています。象牙質全体に、象牙芽細胞の突起を中に含んだ象牙細管という管があり、象牙質の形成や維持といった役割をもっています。また、象牙質はエナメル質に比べると柔らかいため、象牙質まで達した虫歯は急速に進行してしまいます。
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